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ファインダー越しに触れた、伝統の熱量と、未来を拓く若き一皿。――フランス レストランウィークに寄せて
2019年9月、フランスレストランウィークでスピーチを行うアランデュカス氏。 一枚の写真には、音が映る。そして、料理人の呼吸が映る。 フランス料理が紡いできた果てしない伝統と、それを現代の感性で更新しようとする若きシェフたちの静かなる野心。「フランス レストランウィーク2019」の撮影を通じて私のカメラが捉えたのは、単なる美しい一皿ではなく、文化のバトンが渡されるその劇的な瞬間でした。 ■ 伝統という名の重力、それを超える「美意識の継承」 フランス料理の歴史は、そのまま美食の王道であり、揺るぎないクラシックの積み重ねだ。巨匠アラン・デュカスが体現してきたような、洗練されたミニマリズム、素材の命を極限まで引き出すモダン・ラグジュアリーのエスプリは、現代を生きるすべての料理人にとっての一つの到達点であり、同時に超えるべき高い壁でもある。 ファインダーを覗くとき、私はいつもその「見えない背景」を探している。 厨房の張り詰めた空気、シェフの手元から放たれる迷いのないリズム。そこには、何世代にもわたって磨き上げられてきた「型」がある。...
6月3日読了時間: 3分


【初挑戦】ドラマ『サレタ側の復讐』のスチール撮影を終えて——現場のリアルと、写真家としての新たな決意。
現在放映中のテレビ東京『サレタ側の復讐』にて、スチール撮影(場面写真)をお手伝いさせていただきました。 これまで地方ロケなどの番組撮影の経験はありましたが、 連続ドラマの現場は今回が初めての挑戦。 未知の世界に飛び込んでみて、見えた景色、そして「これからの僕のスタンス」について、正直な胸の内をブログに綴っておこうと思います。 まずは、現場を経験して感じた「リアルな課題」から。 1. 拘束時間とコストのアンバランス、そして「広告費」という扱い ドラマの現場は朝が早いです。朝6時や7時に集合し、撤収が22時を過ぎることもザラ。この長時間の拘束、そして命とも言える機材の消耗度、差し出す技術料に対して、正直に言って提示される報酬が見合っていないというのが、今の映像業界のリアルな現状でした。 調べてみると、動画や照明のスタッフは「製作費」から出るのに対し、スチール(場面写真)はなぜか「広告費」の枠組みとして扱われることが多いそうです。 作品の顔となり宣伝の要になるはずの場面写真が、なぜ現場でこれほど軽視されがちなのか? 正直、この仕組みには疑問を抱かざる
5月28日読了時間: 3分


東京の夜は、人を匿名にする。
USHUN Official 昼の東京と、夜の東京は少し違う。 昼の街では人は"肩書き"で生きている。 会社員。 学生。 父親。 母親。 経営者。 アーティスト。 みんな何かの役割を背負って歩いている。 だけど夜になると、その輪郭が少し曖昧になるんだ。 ヘルメットを被るだけで人は少しだけ別人になれる。 顔が見えなくなる。 表情も、年齢も、職業もわからない。 だけど不思議と、その人の空気だけは残る。 東京の夜を走る人たちは、みんな何かを抱えているように見える。 言葉にはしないけどそれぞれの時間を背負っているようにみえるんだ。 東京の夜。ネオンの光は、人間を未来っぽく見せる。 写真は横浜。 東京や横浜といった夜景は綺麗だ。 だけど同時に、無機質な建造物と冷たいライトが孤独を引き立てる。 無数の光。無数のビル。無数の人間。 だけど暗闇という巨大な壁に閉じ込められた人間なんだ。 だから僕は夜を撮る。 そこには、昼には見えない感情が広がっているから。 東京は、人を匿名化する都市だ。 誰にも干渉されない。 誰にも覚えられない。 だから自由になれる夜もある。.
5月26日読了時間: 2分
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