パーティを撮る
- Ushun Kitahara
- 6月18日
- 読了時間: 3分

出張スタイルで撮影する僕のようなカメラマンの場合、スタジオのカメラマンや広告写真を専門としている撮影しているカメラマンとは違って、七五三やお宮参りといった家族写真とプロフィール撮影、ウエディング写真撮影と同時にイベントやパーティーの撮影もやってたりします。 企業案件はさせておき、夜のエンタメを撮影するのは撮影する側も本当に楽しさ増し増しです。
それもそのはず!だって、僕の撮りたいように撮れる!というのがひとつ。
それからお酒の席がほとんどなので、ときどきお酒も呑めちゃうと言うのも好きな理由かな。
あぁ~ちなみにお酒入ると勝手に自分のテンションもあがっちゃうので、いつも以上にいい写真撮れてる気がします^^
パーティを撮ることで一番大事なのは空気です。
少し昔でいうところのKY。つまり空気読めないカメラマンはあんまりいいの撮れないってことです。だって、イベントで酔っている人を相手にするんだから、そのテンションについていけなきゃそりゃ相手もノリが悪いなぁと思ってシラケルじゃない。
これまでの経験なんだけど、
日本人って構えるのよ。思っていること、感情を控えるのよ。
外国人って真逆。
カメラ向けたら、「俺を撮れ!!」と言わんばかりにリアクションとかポーズを決めてくる!でもそれはかっこつけるとかそうじゃなくて、その瞬間さえも楽しんでることを表現しているのよ。
この差って凄くでかくて、音楽のライブもそうだし、子どもたちの七五三などを自然な姿の撮影をして欲しいというのが案件として多いのは、型で撮ろうとする写真に飽き飽きしてるから、ポジティヴで表情が活き活きしているキラキラしている写真がみんな欲しいだよ。

トップの写真だって見てのとおり。
これみて分からなければ、あなたが撮影した人の写真でもいい。
口元を手で隠して、目だけ見てご覧よ。
その写真は、目で笑っているか?笑ってたら正解!笑ってなければポートレートは向いて無いかもしれないね。
目が笑ってるというのは相手が信じてるんだ。カメラマンを。
信じてくれるから、心の隙が生まれて自然体の眼差しがこっちに来るんだよ。
これは高価とか安価っていうアホなカメラマニアの談話よりも、そしてカメラの技術よりも圧倒的に大事なんことなんだ。これが全てと言ってもおかしくないぐらい僕は大事だと思っている。
いい機材でも安価な機材でも、撮れるヤツは撮る。
カメラ技術が優れていても、その間とか空気を撮れなければ、ただの綺麗な写真。自己満ってやつさ。
人はAIじゃないんだ。人は人間で生身だ。
死んだら会えなくなる。
死んだ相手の記憶は無になる。
何のために生きているのかなんて誰にもわからなくて、それでも何かを信じて信じたくて人は生きているんだ。
僕は人が信じる気持ち、それを大事にして撮影をしているから、酒の場所では酒を飲む。
酒が好きっていうのもあるけど、どっちが上とか下でもなけりゃ、どっちが客でどっちが仕事でとかも関係ない。いい写真を残したいから僕もそこの一人になるんだ。

Comments