東京の夜は、人を匿名にする。
- ushunphoto
- 5月26日
- 読了時間: 2分

昼の東京と、夜の東京は少し違う。
昼の街では人は"肩書き"で生きている。
会社員。
学生。
父親。
母親。
経営者。
アーティスト。
みんな何かの役割を背負って歩いている。
だけど夜になると、その輪郭が少し曖昧になるんだ。
ヘルメットを被るだけで人は少しだけ別人になれる。
顔が見えなくなる。
表情も、年齢も、職業もわからない。
だけど不思議と、その人の空気だけは残る。
東京の夜を走る人たちは、みんな何かを抱えているように見える。
言葉にはしないけどそれぞれの時間を背負っているようにみえるんだ。
東京の夜。ネオンの光は、人間を未来っぽく見せる。
写真は横浜。
東京や横浜といった夜景は綺麗だ。
だけど同時に、無機質な建造物と冷たいライトが孤独を引き立てる。
無数の光。無数のビル。無数の人間。
だけど暗闇という巨大な壁に閉じ込められた人間なんだ。
だから僕は夜を撮る。
そこには、昼には見えない感情が広がっているから。
東京は、人を匿名化する都市だ。
誰にも干渉されない。
誰にも覚えられない。
だから自由になれる夜もある。
逆に、誰にも気づかれない孤独もある。
東京の夜には、その両方が混ざっている。
写真は、その瞬間の存在証明だ。
この夜を走っていたこと。
この街で息をしていたこと。
何かを考え、何かに迷い、それでも前に進もうとしていたこと。
写真は、そういう時間を残せる。
だから僕は、東京の夜を撮り続けている。
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