top of page


あなたが歩いてきた痕跡を写す。
USHUN 最近、あることを考えるようになった。 人は年齢を重ねるほど、美しくなるのだろうか。 もちろん18歳には18歳の魅力がある。 若さというエネルギーがあり、怖いもの知らずの勢いがある。 それはその時代にしかない輝きだ。 でも、もし18歳の自分と今の自分が並んでいたら、私は迷わず今の自分を撮ると思う。 それは年齢を重ねたからではない。 その間に経験してきた時間があるからだ。 成功も失敗も。 出会いも別れも。 誰かを愛したことも、傷ついたことも。 家族ができたことも。 言葉にできないような葛藤も。 そうした時間は、表情や立ち姿、目の奥に少しずつ積み重なっていく。 私は、その「奥行き」に惹かれる。 以前、ある人がこんなことを話していた。 「日本はアートが生活に根付いていない」と。 確かに、海外では家族でアートフェアに出かけ、自宅に飾る作品を探す光景を目にしたことがある。 一方、日本では写真というと、記念写真やアルバム、白を基調とした写真館のイメージがまだ強いのかもしれない。 でもSNSが普及した今、世界中の写真や表現に触れられるようになった。
2 日前読了時間: 2分


ファインダー越しに触れた、伝統の熱量と、未来を拓く若き一皿。――フランス レストランウィークに寄せて
2019年9月、フランスレストランウィークでスピーチを行うアランデュカス氏。 一枚の写真には、音が映る。そして、料理人の呼吸が映る。 フランス料理が紡いできた果てしない伝統と、それを現代の感性で更新しようとする若きシェフたちの静かなる野心。「フランス レストランウィーク2019」の撮影を通じて私のカメラが捉えたのは、単なる美しい一皿ではなく、文化のバトンが渡されるその劇的な瞬間でした。 ■ 伝統という名の重力、それを超える「美意識の継承」 フランス料理の歴史は、そのまま美食の王道であり、揺るぎないクラシックの積み重ねだ。巨匠アラン・デュカスが体現してきたような、洗練されたミニマリズム、素材の命を極限まで引き出すモダン・ラグジュアリーのエスプリは、現代を生きるすべての料理人にとっての一つの到達点であり、同時に超えるべき高い壁でもある。 ファインダーを覗くとき、私はいつもその「見えない背景」を探している。 厨房の張り詰めた空気、シェフの手元から放たれる迷いのないリズム。そこには、何世代にもわたって磨き上げられてきた「型」がある。...
6月3日読了時間: 3分
bottom of page