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【初挑戦】ドラマ『サレタ側の復讐』のスチール撮影を終えて——現場のリアルと、写真家としての新たな決意。

  • 執筆者の写真: ushunphoto
    ushunphoto
  • 5月28日
  • 読了時間: 3分
USHUN

現在放映中のテレビ東京『サレタ側の復讐』にて、スチール撮影(場面写真)をお手伝いさせていただきました。



これまで地方ロケなどの番組撮影の経験はありましたが、

連続ドラマの現場は今回が初めての挑戦。 未知の世界に飛び込んでみて、見えた景色、そして「これからの僕のスタンス」について、正直な胸の内をブログに綴っておこうと思います。


まずは、現場を経験して感じた「リアルな課題」から。


1. 拘束時間とコストのアンバランス、そして「広告費」という扱い


ドラマの現場は朝が早いです。朝6時や7時に集合し、撤収が22時を過ぎることもザラ。この長時間の拘束、そして命とも言える機材の消耗度、差し出す技術料に対して、正直に言って提示される報酬が見合っていないというのが、今の映像業界のリアルな現状でした。


調べてみると、動画や照明のスタッフは「製作費」から出るのに対し、スチール(場面写真)はなぜか「広告費」の枠組みとして扱われることが多いそうです。


作品の顔となり宣伝の要になるはずの場面写真が、なぜ現場でこれほど軽視されがちなのか? 正直、この仕組みには疑問を抱かざるを得ませんでした。


2. メインの「動画」の影に隠れるスチール


ドラマの主役は当然「動画(映像)」です。

スチールはカメラの映り込み(見切れ)を防ぐため、常に気配を消し、黒子のように立ち振る舞うことが求められます。


しかし・・・動画チームや照明、カチンコを鳴らすスタッフの動線の中で、スチールへの配慮はほとんどゼロに近いのが現実。


結果として、「動画カメラの真後ろからのアングル」ばかりになりがちで、写真家としてもっと踏み込んだ表現をしたいのに、それがしづらいもどかしさ、悔しさがありました。


「スチールは二の次なのか」

と、悔しい気分になったのも事実です。


もう少し、お互いをリスペクトし合える現場であってもいいのではないか。それが、今回感じた正直な「残念だった点」です。


それでも、僕にとってそこは「最高の世界」だった


ネガティブな話を先にしましたが、それをすべて帳消しにするほどの、圧倒的な「よかったこと」がありました。


それは、被写体が「本物の役者さん」であるということ。


ファインダーを覗いた瞬間、そこに流れる感情の起伏、張り詰めた空気。役者さんたちの表現力は凄まじく、感情のピークを切り取る作業は僕にとって震えるほど最高な世界でした。


「瞬間ではなく、感情の流れと空気ごと記録する」


僕が写真を通して描こうとしている世界観が、ドラマや映画の現場には確かにありました。役者さんたちの熱量、作品の持つ空気感を、写真という一枚の静止画にしっかり閉じ込める。その手応えと喜びは、何物にも代えがたい経験となりました。


今後の決意:プロとしてのスタンスと料金改定


今回の経験を経て、僕は自分の技術と時間により強い誇りと責任を持つことに決めました。


今後はVOD(動画配信サービス)などの作品も含め、映画やドラマのスチールも積極的に受けていきます。


ただし、プロフェッショナルとしてのクオリティを担保し、お互いが対等なリスペクトを持って仕事をするために、今後の撮影は以下の新しい料金基準(※機材費別)でお受けすることにいたします。


  • 1日あたり(実働7時間):最低 55,000円〜

  • 12時間以上の拘束(8時〜21時など):110,000円〜


この内容と、僕の写真の価値を正しく理解し、共に素晴らしい作品を作りたいと言ってくださるクライアント様とだけ、今後は最高の仕事をしていきたいと考えています。


僕の写真、どうですか?

画面の向こう側の感情も、張り詰めた空気も、すべて僕が写真に記録します。


これからの挑戦も、ぜひ楽しみに見ていてください。

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